「札幌ラーメン女子ズ」とShin.Group代表・音喜多孝志氏による対談
2022.01.07

Instagramで注目を集める「札幌ラーメン女子ズ」とShin.Group代表・音喜多孝志氏による対談
「札幌ラーメン女子ズ」が「拉麺Shin.」のラーメン、そしてShin.Groupの今後の展望について迫る!



起業のきっかけ、「拉麺Shin.」のこだわり

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

まずはごちそうさまでした!すっごく美味しかったです!

札幌 Shin.
音喜多

ありがとうございます。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

こちらのお店にお伺いするのは私初めてなんですけど、東区にありましたよね?

札幌 Shin.
音喜多

そうですね。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

その時は何度かお邪魔させていただいたことがあって、つけ麺をいただきました!今回は味噌ラーメンいただいたんですが、すごく美味しかったです!
まず、お聞きしたいのがラーメン屋さんになろうとしたきっかけ、ラーメン屋を始めようと思ったきっかけについてお伺いできますか?

札幌 Shin.
音喜多

それを語るには、僕の幼少期の時からの話になってしまうんですけど。僕の父が寿司屋を経営してまして、幼少期の頃からずっと自炊をしていたんですよ。物心ついた時から包丁握っていたので、多分僕の中でずっと「飲食店をやるんだろうな」っていうような育て方をされてて、東京に行った時に劇的な出会いがあって、「あ、ラーメン屋やろう」っていうようなところに至りました。簡単にざっくり言うとラーメンが好きだったっていうありきたりな話なんですけど。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

そこはお寿司じゃなかったんですね?(笑)

札幌 Shin.
音喜多

毎日お寿司を食べてたらお寿司が嫌いになるんです。(笑)

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

1番最初のお店はどちらだったんですか?

札幌 Shin.
音喜多

東苗穂です。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

そこから今はかなりたくさん店舗がありますよね?

札幌 Shin.
音喜多

そうですね。二店舗目が厚別、そして二十四条店、青森の方に2店舗、今は月寒の方にも作ってますね。
FCで盛岡の方にも1店舗作らさせていただいてます。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

すごいですね!それは各々コンセプトが違ったりとかするんですか?

札幌 Shin.
音喜多

そうですね。一応看板を変えてるんですよ。東苗穂でいうと、「つけ麺Shin.」っていう名前からスタートして、ここ2号店が「拉麺Shin.」、3号店・4号店の青森と二十四条店が「にぼShin.」というような形で、もう看板から変えているのでレシピ自体が全く違います。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

どのお店に行っても味が違う?

札幌 Shin.
音喜多

そうですね。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

今久しぶりにつけ麺の方もいただいたんですけど、衝撃的でした。魚介がすごくて、なんか思い出しましたね。結構行ったことがあったんですけど、魚介の感じを思い出しました。
こちらのラーメンのオススメとかこだわりのメニューとかっていうのは?

札幌 Shin.
音喜多

厚別店に関しては、淡麗ですごく優しい形で作らせていただいてるんですけど、こだわりということで言うと本当に「The 札幌」を目指しましたね。
ただ僕はつけ麺からスタートしているので、そもそもから外れてるんですよね。なので「The 札幌」から「Shin.」という色を入れるとなると、「Shin.」の色ってやっぱりつけ麺と煮干しっていうのが、イメージとしてイコールになってくるので、この「The 札幌」の中にも魚介を込めたっていうところでやらせていただいてます。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

すごい札幌を感じます。
結構麺が細いなって思ったんですけど、麺のこだわりは?

札幌 Shin.
音喜多

麺自体もちろんこだわりはあるんですけど、これはどこのラーメン屋さんも一緒だと僕は信じているんですけど、この時期寒くなってくると麺自体がしまってくるんですよ。なので、そこの麺の調整とかっていうのは常にやってます。今日は細く感じられているんですけど、中太ちぢれ麺というような形で発注をかけさせていただいているんですよね。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

すごい美味しかったです。スープにすごい合ってました。
スープはこちらのお店ではどんな風なこだわりを?スープ自体はここは煮干しとかじゃないですよね?

札幌 Shin.
音喜多

はい。スープ自体には魚介は一切入れないで、油にこだわりを持って...

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

私一口目で油がすごい美味しいと思ったんですよ!浮いてる油がもう美味しいなと思ったんですよね。

札幌 Shin.
音喜多

ありがとうございます。俗にいう香味油なんですけど、うちの香味油の作り方って飲食店ではやられていない作り方なんですよ。なので油自体に甘みがあると思うんですけど、ここから先はちょっと言えないですね。(笑)

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

ありがとうございます。(笑)
一口目に油自体の味が美味しいなっていうのはすごい感じました。結構具材も沢山乗っているし、チャーシューがすごい好きでした。硬めのチャーシューってあのくらいの薄さであるとすごい食べやすくて、量もボリュームがあってすごい良かったです。

札幌 Shin.
音喜多

元々ここ(拉麺Shin.厚別店)のオープン当初の時は、低温調理って形でちょっと赤みもあったんですけど、やっぱりこのご時世コロナも含めてなんですけど、衛生という部分の観点で最近は火を入れるようにしてるんですよね。
ただ厚さとか薄さとかっていう部分に関しては気をつけて、あれだけ硬めに作っているので薄さを強調していかないと食べやすさが出てこないかなと。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

絶妙な食感だったと思います。すごい食べ応えもあったし。結構厚みがあると噛みごたえがありすぎて、どうしても私の中ではラーメン食べる中で邪魔しちゃう存在になったりするので。

札幌 Shin.
音喜多

うちの娘もそうなんです。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

結構チャーシュー苦手な人ってそういうのが苦手な人が結構多いのかなぁと思います。私もトロトロなのも好きだけど、歯ごたえがあるのがすごい好きなので、今日のは本当に食べやすかったです。


北海道,札幌,ラーメン,つけ麺,味噌,醤油,煮干し,Shin.,ラーメン女子

今後の事業展開について、素材から作る手作りのラーメン

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

このお店含め、系列のお店含め、今後の展望としてどうしていかれる予定ですか?

札幌 Shin.
音喜多

コロナでラーメン屋というよりも飲食店がかなり厳しくなってきていると思うんですよ。
少子高齢化だったり人口減少という部分に関して、働き手もいなくなればパイ自体が少なくなっていくという思いはあったので、でもやっぱりやりたいものはつけ麺なんですね。なので、継続は力なりっていうようなところとして、今後はラーメンだけではなくて、5年前から児童デイサービスの方をやらせていただいてまして、その子達がだいぶ育ってきて、今月寒の方にもグループホームを作っているんですよ。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

へぇ〜!

札幌 Shin.
音喜多

それで来年4月から畑をやるので、その畑で計画立てているのがまずはタマネギですね。同じ形態で青森の方でも畑をスタートするので、そこでは「田子ニンニク」って名物なんですけど、それを育てていて、その次に生姜まで行ってみようかなと。まぁ変な言い方ですが、ラーメンって食べると「太る」とかちょっとあるじゃないですか?(笑)

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

はいはい。(笑)

札幌 Shin.
音喜多

僕なりの究極っていうところで言うと「安心安全」を作っていきたい。そして安価なもので出していきたい。
これからこの先1,000円ラーメンっていうのが主流になってくると思うんですね。その中でも僕が目指すところはワンコインラーメンを作っていきたい。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

材料から自分でっていう感じですね。

札幌 Shin.
音喜多

できるんだったら豚も育てたいなと。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

すごいなぁ〜。(笑)素材から一から手作りのラーメン食べてみたいですね!
やっぱりどこのお店もこだわったものを使っていらっしゃったり、地元のものを使ってらっしゃる方とか、そういうのも色々聞いたことありますけど、一から全部自分で作るっていうのは夢がありますね!

札幌 Shin.
音喜多

やってみたいですよね。でも、一度きりの人生やってみたいで終わらせると損するんで、やってみたいっていうものはやってから失敗とか成功とか言ってみたいなぁと僕は思うんです。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

それはぜひ札幌で出していただけることを期待して。

札幌 Shin.
音喜多

一応来年スタートで集荷が来年の秋になるので、それくらいからはタマネギは自分のところのタマネギで。やるからには徹底的にということで、最終的には自然栽培で作る予定になっているので、スタートの段階ではちょっと難しいのでオーガニックでやらさせていただこうとは思うんですけど。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

タマネギと...?

札幌 Shin.
音喜多

あとはニンニク、生姜。長ネギはなかなか北海道、青森の気候じゃ難しいんですけど、できたらなぁと思います。
今麺自体も青森の方では自家製麺でやらさせていただいてるので。ただやっぱり世の中自家製麺ってあるけど、どこからどこまでが自家製麺かっていう話じゃないですか。だったら小麦から作ってもいいんじゃないかとか。そこまでやって初めて自家製麺って言えると思うんですよね。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

そうですよね。だいたい小麦はどこの小麦使ってますっていうのがほとんどですよね。さすがに小麦から作ってる人は私も会った事無いです。(笑)

札幌 Shin.
音喜多

そうですよね。(笑)果てしない夢ですけども。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

でも、それ実現したら素晴らしいですよね。

札幌 Shin.
音喜多

はい、頑張ります。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

すごい楽しみにしています!
プライベートでは食のこととかラーメンのこととか考えたりしますか?

札幌 Shin.
音喜多

僕自身経営させていただいて15年なんですけども、僕自身「歩く宣伝カー」って言っているので、365日24時間営業でやっているつもりなので、プライベートっていう感覚がないんですよね。
だから、ここ10年くらいは他のラーメン屋さんには食べ歩きもいかないですし、「美味しいなぁ」と思ったらその舌に動いちゃうので。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

やっぱりその時々によって流行りのものだとか、スタイルとかあったりするじゃないですか?それも一切食べないですか?

札幌 Shin.
音喜多

食べないですね。食べるとしたら動画とかそう言ったところでは見ます。やっぱり舌っていうのは脳に記憶として残ってしまうので、それがどうしても中毒性になってしまうと自分の考え方がそっちに寄っちゃうんですよね。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

徹底されていますね。

札幌 Shin.
音喜多

徹底してるわけじゃないんですけど、自然とそういうスタイルになりました。今現状で言ったらお店はあるので、食べ歩くっていったら自分のお店しか行かないですかね。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

いくつも店舗があると、久しぶりに食べてちょっと味に納得いかないなっていうのはあるんですか?

札幌 Shin.
音喜多

あります。前職で言うと小樽にある「ラーメン初代」というお店があるんですけど、そこの師匠が本当に今もそうですけど昭和初期の職人かって言うくらいのゴリゴリの方なんですよ。なのでその血を引いてるわけじゃないんですけど、春夏秋冬・季節・湿度・温度によってもガラの出方も違いますし。それはどこからどこまで言っても職人芸に変わってくるかなと思いますね。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

かなり気を使いますよね。天候だったり湿度気温というところを気にして、本当に全く同じ味を出そうと思ったらかなり細かい作業になりますよね?

札幌 Shin.
音喜多

足し算引き算だと思います。今日はガラの出が悪いなと思ったら、ほんの10ccだけ油を多くしてあげてコクを出してあげたりだとか、そういう工夫はしますね。それはお客様見ても変えますし。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

あ、そうなんですか?

札幌 Shin.
音喜多

はい。年齢層見ても、「ちょっと高年配な方だな」と思ったら、10秒麺を上げるのを遅くしたりだとか、気持ちひとつだと思うんですよ。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

すごい気遣いですね!

札幌 Shin.
音喜多

僕はそれが当たり前だと思っているので。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

それを当たり前と言えるのがすごいと思います。

札幌 Shin.
音喜多

なかなかできないですよ、それをやれって言われても。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

やっぱりお店の他の店員さんたちにもそういった指導をされている?

札幌 Shin.
音喜多

はい。指導の部分に関しては、できるできないは別としてそこは求めていくっていうところではありますね。
なので、今後の事業展開でいうと僕の中でのキャパがこれが限界なので、店舗展開っていうのは一切考えてないです。これからこの先で言うと、まずその時点の部分をしっかりと地場を固めるというところとして、そのためにはまずは食材から変えていくっていうようなところをやっていきたいなと思います。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

本当にぜひ食べて見たいです。
自分で食材からこだわって作ったっていうのは、ただタマネギ作る訳じゃないですもんね?

札幌 Shin.
音喜多

一応去年からニンニクとタマネギはテストの段階で自然栽培で作ったんですけど、ものすごく美味しいですよ。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

そうですか!

札幌 Shin.
音喜多

全然違います。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

タマネギってものによって味違ったりするし、甘みとか辛味とか、柔らかさとかも違ったりすると思うから、それがお店に合ったものができて、それを使って美味しいラーメンができると思うとワクワクしますね。(笑)

札幌 Shin.
音喜多

そうなんですよね。まだ来年の話なんで想像しかできないんですけど、基本的に僕は仕事もそうなんですけども、「ワクワク、ドキドキ、嬉しい、楽しい」がモットーになってるんですよ。それが無いものに対しては、多分やり続けてても苦痛になると思うんですよね。
なので、今現状想像するだけでも「ワクワク、ドキドキ」しますし、作り終わった時に「嬉しい、楽しい」も出てくると思うし。だからそこの部分に関してはやってもいないことなのでやってますとは言えないんですけど、多分やると思います。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

やってほしいと思います!私もつられて「ワクワク、ドキドキ」するお話でした。
最後にNORTH NAVIを見ている皆様にメッセージをお願いします。

札幌 Shin.
音喜多

NORTH NAVIをご覧になられてる皆様、Shin.Group代表の音喜多と申します。これからの展開というところも含めて、「ワクワク、ドキドキ、嬉しい、楽しい」を皆様にお伝えしていきたいなと思っておりますので、今後のShin.Groupの発展をぜひ期待して待っていていただけたらなと思いますのでよろしくお願い致します。

札幌ラーメン女子ズ
札ラ女ズ

これからも美味しいラーメンを食べさせてください。ありがとうございました!

札幌 Shin.
音喜多

頑張ります。ありがとうございました。



音喜多 孝志 Profile.

北海道,札幌,ラーメン,つけ麺,煮干し,Shin.

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1981年生まれ。札幌市出身。
1999年、札幌商業高校卒業。
2008年、つけめんshin.オープン。
2009年、札幌らーめん共和国出店。
2012年、札幌らーめん共和国再出店。
2013年以降、北海道初の煮干系専門店、にぼshin.を札幌市北区と青森県弘前市に開店。
2016年、児童デイサービス開所。
2021年、グループホーム開所。
現在は、農業と福祉の連携(農福連携)を図り自分達で作った安全な野菜を使い安心安全な、らーめんを提供していく事を目指している。

「拉麺Shin. 厚別店」掲載ページはこちら

札幌ラーメン女子ズ Profile.

札幌 ラーメン 女子

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Instagramで札幌の味噌ラーメンを中心に投稿し、現在投稿数は300件を超え、今注目を集めているラーメンを愛する女子達によるアカウント「札幌ラーメン女子ズ」。
女子目線の的確なコメントが話題を呼び、フォロワーは8,000人を超え、北海道のラーメンを中心に道外のラーメンも紹介している。

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