二人の出会い、アパレルブランド・NOMADIKとブランドセレクトショップ・RAGrungeの関係について

なんか対談ってあれだね(笑)

初だね!こういう風になるとかしこまっちゃうよね。

洸平と今さらだしね。
そもそも俺らっていつ出会ったかね?

俺が18歳ぐらいの時に、ヘタしたら純樹君まだアパレルやってない頃じゃないかな?

20代前半ぐらいだと思うからアパレルやって下っ端ぐらいの時かな? ちょうどDJやり始めたぐらいかもね。

そんなに前からやってたんだね!

たぶんそのぐらいだと思うな~。

もともとWONDER BOYZ(石田が組んでたDJユニット)ってやってたじゃん?(笑)

(笑)

その時代から知ってるし、その時たまたま行った美容室がChiiちゃん(WONDER BOYZの石田の相方)が働いてて仲良くなって「CLUBイベントとかやってるから遊びにおいでよ!」って誘ってもらって、行ったら「純樹君とかめちゃくちゃイカツイ奴いる!」みたいな!俺の最初の印象はそんな感じかな!

そんな感じだったかなぁ(笑)

けどめっちゃ可愛がってもらって。

いや~、よく遊んでたね。

だから俺がスノーボードしてるどうこうとか全くなしに仲良くなってるよね。

オリンピック選手とかライダーだとか関係なくただの飲み友達って感じだったかな。

そうだね。

それこそさ、俺がmoleでDJしてる時にいきなりフロアから誰か飛び出してきたと思ったら洸平でさ、DJブース上がってきたことあったよね?あれ、今だったら怒られるよ?(笑)

基本的に純樹君たちのイベントはテンション上がりすぎてね!(笑)

結構古い付き合いになるね。
でも俺的にはファッションブランドやったのがビックリというか。

もともと結構好きで、スノーボードのプロとしてずっとやってきてスポンサーがあって。でも自分がスポンサードされてる側だから、次販売する来年モデルの新作を常に着ていないといけない感じだったんだけど、それも「ちょ~気に入らねぇ」とか、やっぱ自分の中でどういう服を着たいとかこういうウェアを着て滑りたいっていうのが結構昔から強くて。

スポンサードされてると縛りがあるのか。

縛りもあるし、売らなきゃいけない商品だったりとか、自分が宣伝広告みたいな感じだから、そういうので縛られて気分が上がらないとか。そういうのがあったから自分で滑る時にかっこいいなぁって思う服を自分たちで作って、それをファンの人たちに届けれたらいいなっていうきっかけもあって。

NOMADIKの商品って、それこそ僕がRAGrungeをやらせてもらって1年目からトライさせてもらって、あんまスノーボードブランドっぽくないっていうか。

一応ストリートカルチャーというか、横乗りのイメージも残しつつ、でも大人も着れるようにキレイ目に見せるとか、落とし所をあんまりストリートっぽさを出しすぎず、ファッションに寄せたいなって。これとかはモード系に見せてたりね。

うちと一緒に作ったやつね。これはいろんなお客さんに喜んでもらえたね。

これはRUGrungeの別注で作ったジャケット(写真で二人が着用)でグランジさせてみたいな。

これうちのスタッフ全員着てるわ(笑)

ね!めっちゃ嬉しいっす!
イベント中も結構買ってくれる人いましたしね。

追加生産しちゃったしね。
俺らも最初NOMADIKとやろうと思った時に、あんまりスポーティー過ぎると、うちも結局アメカジベースな店なんで「どうなのかなぁ」って思ってたんだけど、素材感とか色出しとか拘ってるなぁっていうのを感じてて。やっぱり僕もバイヤーなのでいろんなブランドを見るんで着心地とかも大事にしてるし、そういう面ではNOMADIKは動くことを前提に作られてるからすごい着やすいし。

こういうスラックスとかもスケートもできるようなストレッチ素材に、センタープレスが入ってるからキレイ目だけど履きやすい。内側もゴムになっていて縛れるようになってるから、ベルトがいらなくスウェット感覚で履けようになっていたり。やっぱり動く前提もあるからその辺は拘って作ってますね。

あれもすごいなぁ~って思ったよ。フーディーのさ、ポケットのところにジップがついてるやつも「考えてるなぁ~」って。

それに撥水もかけて、春先になったら脱いでスノーボードの時に着れて、チケットだったりとか携帯や小銭入れとか入れれるようにしていて。ウェアだったらジャケットにいっぱいポケットがついてるけど、パーカーはあまりないからスノーボーダーのことを考えて作ったりしてますね。

じゃあ洸平的にはスノーボーダーの方達にはもっとお洒落をして欲しいっていう願いというか?

もちろんす!
セレクトストアで取り扱いしてもらってるのがほんとRUGrungeぐらいで。

うちだけなんだ!それは嬉しいね。

あとはスノーボードショップだったりスケートショップだったりとか。そういう部分ではめちゃくちゃ嬉しいし、ブランディング的にもRUGrungeみたいなキレイ系もあればグランジものもあったりリメイク物もあって、そんなお店でNOMADIKを取り扱いしてくれてるのはありがたいですね。

うちも結構お客さんに「変わってるね~、あんまり他にないね!」とか言われるけど、それが嫌な感じじゃなくていい意味で唯一無二感というか。

なんか俺の中でダメージデニムを履いててUSEDさがある中で、上はCANADA GOOSEでバシッととか、個人的にそういう組み合わせが好きだから、RUGrungeのセレクションは見ててめっちゃ面白いと思う。
ハイブランドだけとかになると全身キレイな感じになっちゃうから、そこであえてグランジされてるシャツを合わせるとか、そのバランスがさすがだなって。

もともと人と被るのが嫌いだし、結局どこにでも似たようなものは売ってるから、自分の着こなしで少し個性を出すみたいなことが、結局お客様達に提案したかったことだから。
今言ったみたいにダメージデニムの上にプロスペックが搭載されつつ、お洒落なNOMADIKを着たらうちが提案するミックススタイルとして成立するかなっていう。
結局俺ボロボロのデニムばっかり穿いてるから(笑)

いや、でもいいよね。そのバランスが俺はめっちゃ好きだし。
2021年4月24日(土)~ 30日(金)NOMADIK × PANDEMIXXX PATCHWORK CUSTOM EVENT "Romantic Love" at RAGrunge について

俺らが前にRUGrungeでPOP UPやった時はNOMADIKファンで来てくれて、RUGrungeのデニムで合わせてとか、そこで全部ミックスできて。靴はキレイ目なスリッポンとかローファー買ってってくれたり全身でコーデできるのがめちゃくちゃいいなぁって。

そこはうちにはあって、プロショップとかにはない部分かもね。

そうだね。プロショップだと絶対スニーカーとかになっちゃうし。

やっぱりNOMADIKの「ファッション」っていう部分をうちはフォーカスしたいということで、今回は4月24日(土)と25日(日)の2日間でイベントだね。

今回は新しい感じでNOMADIKとRUGrungeとPANDEMIXXXのトリプルネームで、僕とPANDEMIXXXのデザイナーのヤッシーが一緒に作った12個ぐらいのデザインのパッチを、当日にミシンを持ち込んでその場で縫い付けていくっていう。

ライブペイントってよくあるじゃん?ライブカスタムっていうのは珍しいから面白いことになりそうだよね。

今ちょうどPIVOTの1Fのディスプレイでパッチワークの感じが見れるのでそこはチェックしてもらいたいなぁと。
(※2021年4月23日金曜日まで展示)

是非見てもらいたいですね~。NOMADIKで洸平がやりたいファッション大爆発というか。ファッション性に特化した表現はRUGrungeで見れるので、それこそNOMADIKファンと工藤洸平ファンに注目してもらいたいですね。

僕らもパッチワークに関しては初めてやるからウキウキですよね(笑)
どうなるんだろうみたいな。

楽しみだよね!しかもそれをUSEDとヴィンテージとリメイクして作っていくっていう。しかもカットオフとかもするでしょ?

そうですね。それをがっつりウォッシュかけてほつれさせたりとか、ヤスリかけたりとか、加工を加えてパッチワークで貼り付けたりとか、シルクスクリーンでプリントしたりとか、完全オリジナルでいきたいなぁと。

うちだけでしか手に入らないものって感じですね。がんばりましょう。

楽しみです。よろしくお願いします。
工藤 洸平 Profile.

工藤 洸平 Instagram
https://www.instagram.com/koheikudo/
NOMADIK Instagram
https://www.instagram.com/we_are_nomadik/
プロスノーボーダー、NOMADIK ディレクター
1990年2月9日生まれ
2010年
バンクーバーオリンピック出場
2011年
カナディアンオープン優勝
US OPEN 3位
石田 純樹 Profile.

石田 純樹 Instagram
https://www.instagram.com/junki_ragrunge.wb/
RUGrunge Instagram
https://www.instagram.com/ragrunge_official/
RUGrunge バイヤー・ストアマネージャー
服飾専門学校在学中より、 ウィメンズショップにてVMDを中心に経験。
卒業後、 関西に渡ったのち帰札後、有名デザイナーズブランドでの販売経験を経て 2008年より現在在籍する株式会社enに入社。
DJブース、ケータリングを織り交ぜた 駅ビル初のインショップイベントが話題となった AMERICAN RAG CIE 札幌店 店長を経て、 2018年8月より自身がディレクションを務める セレクトショップRAGrungeにてバイヤー、ストアマネージャーを兼務。
国内外より厳選したラインナップを展開。 何年も着続けられる上質なブランドの数々を ライフスタイルに寄り添ったスタイリングで アメリカンカジュアルをベースに 独自のミックススタイルとして男女問わず提案する。
近年では道内のクリエイター、アーティストとの コラボレーションイベントや別注企画に注力。
その他、店舗運営の傍ら 母校にてファッションビジネス講師として教鞭をとり、 教科書だけでは学べないリアルな授業を アパレル業界の未来を担うであろう若者に伝えている。