北海道空知地方北村を中心に活動する個性派農業応援集団・TomorrowFarmから、団長・田中 稔とWAKOが、農業ローカルフリーペーパー「TAG MAGAZINE」、そしてTomorrowFarmの現状について語る。
2020.12.28
 

北海道空知地方北村を中心に活動する個性派農業応援集団・TomorrowFarmから、団長・田中 稔とWAKOが、農業ローカルフリーペーパー「TAG MAGAZINE」、そしてTomorrowFarmの現状について語る。

 

TomorrowFarmが創る農業ローカルフリーペーパー「TAG MAGAZINE」について


 

Tomorrow Farm
田中


本日はよろしくお願いします。






Tomorrow Farm
WAKO


よろしくお願いします。






Tomorrow Farm
田中


TAG MAGAZINEのことについて話して行こうと思うんですが、まずはワコの簡単な自己紹介からいこうか。






Tomorrow Farm
WAKO


元々雑誌の編集をしていて、今はフリーランスで編集やライティング、スタイリング、翻訳などをしています。






Tomorrow Farm
田中


主にエディターとしてマルチな仕事をやってるよね。
僕自身は岩見沢っていう雪が多い街の出身で、最初はスケボー、スノーボード、サーフィン、音楽とかいろんなことをやってきながらも、ライダー業を本軸として活動してきて、18歳のときに札幌に出てきたんだけど。仕事がなかったんでうちの兄貴と一緒に花屋を始めた時に岩見沢の北村っていう農業地帯で「人手不足だから手伝ってよ」っていう話から初めて農業に触れるっていう。
スノーボードと花屋さん、農業を手伝った、その時の経験から今は「TommorowFarm」っていう団体の団長をやらせてもらってます。

そもそもワコと出会ったのはTAG MAGAZINEがきっかけだったんだけど、最初はどこでTAG MAGAZINEを見てくれたの?






Tomorrow Farm
WAKO


私は元々北海道の遠軽出身で、高校卒業から東京や海外にいたので札幌に住んだことがなかったんですけど、札幌にきてすぐの時にイベントやギャラリー、バーをやっているTWLVのオーナー、ツッカさんを紹介してもらって。そこからツッカさんにTAG MAGAZINEのフォトグラファーをやっているGENDO TOMISAWA(ゲン)君を紹介してもらったんです。「こういうフリーペーパー作ったんだよね」ってゲン君に1号目を渡されて。農業の雑誌だけどスケボー乗ってる写真があったり、カルチャーの匂いを感じて、面白い!と思って。私もせっかく北海道に来たんだから農業やってみたいってことでゲン君に繋いでもらって。






Tomorrow Farm
田中


で、Marleyで会ったのか。初めて会った時はおれより年上っぽいおばさん現れた!って感じだったのを覚えています(笑)






Tomorrow Farm
WAKO


ひどい(笑)






Tomorrow Farm
田中


TAG MAGAZINEは3年前に始めたんだけど、今話でも出てきたWEBマガジン・VILLEBOARDのリーダーとしても活動しているスチールカメラマン・GENDO TOMISAWA(ゲン)と出会ったのがきっかけになるのかな。
農業を軸に地域貢献というか、若者の夢や目標を支援する活動と田舎町での農業に対する人手不足問題といったところを紐付けて循環させていくことで、双方にとっていい意味合いを作っていくっていうことをやってきたTommorow Farmなんだけど、その中でゲンがメンバーに入って、それをきっかけに「本作ろうぜ!めちゃめちゃありえないくらい凝ったフリーペーパーマガジン!(笑)」っていう話をして。それからすぐルスツでキャンプしているところにゲンを呼んで、星空撮ったり、すぐ近くにランプがあったからスケボーしているところ撮ったりしたっていうのがTAG MAGAZINE第1号の始まりだね。






Tomorrow Farm
WAKO


それが2年前とかですか?






Tomorrow Farm
田中


そうだね!TAG MAGAZINEやり始めた時は色々思うことがあったんだけど、すごいシンプルに言うと、ちょっとの無茶で絶対の無理っていう壁を壊していくっていう感じで活動の記録としてしっかり残していく。そして次の世代に向けてエールとメッセージをってところで、みんなで作りたいっていうのが本音だったんだけど、みんなに助けてもらって一つのものを作り上げるっていう方法がバシッとハマってて。フリーペーパーとして作るっていうぐらい無茶しないと次の世代の子たちはもしかしたら見てくれないかもっていう思いから、周りのいろんなフィールドにいる大人たちに力を借りて、俺ららしく完全にオリジナルなローカルマガジンを北海道から世界に発信して行こうっていうことで作り始めて。
でも最初から「協賛してください!」ってういうのはもちろんできなくて。






Tomorrow Farm
WAKO


そうですよね。





 






 

Tomorrow Farm
田中


最初はTomorrow Farmで日々頑張って貯蓄したお金を切り崩してフリーペーパーの制作にあてて。最初は小さいサイズで30ページぐらいだったかな?でも頑張っても100部ぐらいしか作れなくて。その100分の1を見てくれて出会えたっていう流れだね!
3年前はその100部を手渡しで配布して、北海道から遠くはアメリカまで。お米と一緒にマガジン持って1ヶ月間アメリカに行って、主に日本人のアメリカで活躍している人に見てもらって。その第1号を見て全国のいろんな企業、メーカー、個人の方々が賛同してくれて去年は第2号として300部。






Tomorrow Farm
WAKO


ページ数も52ページに増えて、テキストも入りました。






Tomorrow Farm
田中


写真をGENDO TOMISAWAが撮り、ワコが加わって企画だったり編集だったりを色々やってくれて。そして去年日本言語学の博士号をとったマコに校閲してもらって。普通に売られている本でも一文字一文字専門のプロフェッショナルがチェックするってことはないと思うけど、去年出した第2号ではそういった取り組みもしていて、江別蔦谷書店のイベントでは、いろんな人たちに「フリーペーパーとしてはありえないクオリティー」っていうお言葉をいっぱいもらって、300部また手渡しで配り終えたっていうのがワコが加わってからのTAG MAGAZINE 2だよね。






Tomorrow Farm
WAKO


そして今年、3号目を2020年11月11日の水曜日にリリースしました。今号はTomorrowFarmのメンバーでもあるPANDEMIXXXのkskさんがデザイナーに加わって、より深みのあるクリエイションになったのではないかと思います。






Tomorrow Farm
田中


今年はご協賛してくれる企業も増えてページ数も増えて62ページ。去年の約3倍にあたる1,000部発行して11月11日にリリースしたというタイミングでした。今はご時世的に正直ちょっと動きづらい中でやっているんですけど、改めて今年この「コロナ」っていう部分でマガジンとしても、僕たちの仕事としてもかなりやりづらい部分があったと思うんだけどどうかな?






Tomorrow Farm
WAKO


都会じゃない岩見沢で農業を外でできるっていうところで、札幌にいる時と違って距離感が近かったと思うんですよね。リアルな空気感を伝えるっていうところを軸にやっているので、あえて現場でマスクをしている写真だったり、リアルさを伝えられたのではと思います。






Tomorrow Farm
田中


結構脂っこい1シーズンだったと思うんだけど、いろんな店舗にTAG MAGAZINEを設置させてもらうので、ぜひ皆さんに目を通していただいて感じてもらえればと思います。
今回のTAG MAGAZINEはコロナのことも踏まえて「距離感」を裏テーマとして作りました。メンバー33人で今年も動いていたんだけど、なかなか会いたくても会えない、やりたくてもやれないとかいろんな葛藤の中、本来であれば売り物の本だとしたらちゃんとしたカメラで高画質の写真を使うっていうのが前提であると思うんだけど、僕たちのマガジンはあくまでもローカルマガジンとしてやっていて、今年は少しでも人間らしい距離感を見てもらって心温まるような部分を農業だったり、岩見沢の北村、Tomorrow Farmを通して感じてもらえればという思いから、携帯電話の写真をバンバン使ってます(笑)画素数の低い写真なんかもいっぱい。






Tomorrow Farm
WAKO


その方がリアルに距離感を感じてもらえるということを踏まえてですね。去年に比べてゲン君もちょっと仕事が忙しくなっちゃって現場に来れないけど、毎日TomorrowFarmは動いている中で、仲間が仲間を撮るっていう距離感を大切にやっていきたい。だったら携帯の写真でもその空気感が伝わればいいよねっていうところで写真もセレクトしました。





 

Tomorrow Farm

 

TomorrowFarmが今後目指すもの


 

Tomorrow Farm
田中


2020年の3月から自分たちで自由に使える敷地が岩見沢・北村に設けることができて、4月の頭からエコヴィレッジというか、完全自給自足の時代に逆行するかのような動きをテーマに、大掃除から家の改装、DIY、納屋も自分たちで直したりとか。






Tomorrow Farm
WAKO


廃材をもらいに行ったりしましたね。






Tomorrow Farm
田中


劣化で潰した納屋をどうにかしたいけど農家さんも人手不足だったり時間がさけないっていうところで、片付けずに放置された納屋にトラックで行って、綺麗にする代わりに廃材をもらってきて、使えない木材は焚火に。使えるものは乾燥させて納屋の補強材として活用するとか。最近ではいろんな人から声をかけていただいて、ピアノやアンプとかも、捨てられるようなものを集めては直したり「あるもので意外と楽しくできるじゃん!」みたいなね。焚火囲ったり、納屋でギター繋いで、マイク繋いで、ジャンベ叩いてみんなで歌って踊ってっていう。
旅人とかもやってきたりして、今までだったら「誰でもおいでよ!」っていう感じだったんだけど、今年に関してはコロナっていうところがあったから気を付けようっていう意識の元でのウェルカムの仕方だったね。






Tomorrow Farm
WAKO


そうですね。






Tomorrow Farm
田中


やっぱり田舎は情報が少なかったりテレビ、メディアの情報が全てで、おじいちゃんおばあちゃんは俺らよりわからない不安と戦ってたりして、その人手不足の農家さんに手伝いに行って俺らが不安がらせるようなことは絶対しちゃいけないっていう話になって。今年は外に出られないっていう葛藤の中、自分たちの敷地で遊び場を作るとか、田舎のおじいちゃんおばあちゃんを安心させてあげれるような農業応援とか人手不足の解消をして行こうって立ち回っていた1シーズンだったね。






Tomorrow Farm
WAKO


でも改めて第1次産業というか、自然は止まらないんだなぁっていうことを感じた1年でしたね。






Tomorrow Farm
田中


15年ほど札幌と地元岩見沢を往復して農業に携わらせてもらう生活を繰り返している中で、札幌の良さ、田舎の良さが自分の中で「どっちも最高じゃん!」って思ってやってきたんだけど、今年はコロナ以外の部分でやることが増えたこともあって週6日は北村。週1日は札幌っていう家族と会う時間も週に1回しかないっていう状態で北村にこもる形で動いてたんだけど。田舎って何もないようでめちゃめちゃいっぱいあって、農作物とか自然とか、ずっとそこに居続けることによって気付くことも学ぶこともすごいあったなぁって思うんだよね。






Tomorrow Farm
WAKO


そうですね。






Tomorrow Farm
田中


今年ワコに頭張ってもらって野菜作りしたじゃん?農薬散布地帯であえて無農薬無肥料の野菜を作れるのかっていう。これに関しては農業界でもみんなやらないことなんだけど。






Tomorrow Farm
WAKO


でも結局90品種ぐらいできましたね。






Tomorrow Farm
田中


「コンパニオンプランツ」っていうのか。






Tomorrow Farm
WAKO


相性の良い野菜を近くに植えることによって、成長が良くなったり害虫を避けるっていうことを取り入れてやりましたね。






Tomorrow Farm
田中


Tomorrow Farmは33人いるんだけど、パティシエ、ソムリエ、バーバー、ラッパー、元オリンピック選手やアプリ作ってる人もいればほんとにオールジャンルのメンバーで農業っていう部分で集って、それぞれ個性を生かして支えあいながらみんなで進んでいくっていう団体で、それを正しく野菜に変換したようなことを今年はやっていて。野菜にも個性と特性、長所と短所があって、それぞれの野菜の特性を理解した上で、野菜が野菜を作るってことに取り組んでみたんですけど思った以上にちゃんとできてね。






Tomorrow Farm
WAKO


無農薬・無肥料の美味しい野菜ができましたね。






Tomorrow Farm
田中


野菜とか植物から学べることってたくさんあるんじゃないかなぁっていうのは、僕たち自身大きく感じた1年になりましたね。来年は農業応援を軸に進めてきたTomorrow Farmの仕事を仲間たちに引き継いでもらって、僕自身は一旦2年間修行に出ます(笑)。詳しいことは機会があれば話します。






Tomorrow Farm
WAKO


今言わないんですね(笑)






Tomorrow Farm
田中


2、3年後にまた合流して大きなプロジェクトを田舎から世界に発信していくと。
ワコもまた新しい動きをしているようで。






Tomorrow Farm
WAKO


そうですね。今、一軒家改装中です。2021年の1月にプレオープンの予定で、「ie」というカルチャースペースをつくっています。






Tomorrow Farm
田中


そこからワコは変わらず今までやってきたエディターという仕事と、TomorrowFarmのメンバーとしての動きも交えつつ、毎年TAG MAGAZINEを一緒に死ぬまで発信していくという流れだね(笑)






Tomorrow Farm
WAKO


(笑)






Tomorrow Farm
田中


TAG MAGAZINEはいろんな店舗に設置させてもらうので、見つけた時はぜひ手に取ってもらって、写真も文字もゆっくりみて感じ取ってもらいたいと思います。






Tomorrow Farm
WAKO


近々オフィシャルのInstagramでも設置店舗の一覧が出る予定なのでチェックしてもらえれば嬉しいです。






Tomorrow Farm
田中


TAG MAGAZINE 3、ぜひ皆さんよろしくお願いします。





 

田中 稔 Profile.


Tomorrow Farm

北海道、岩見沢市生まれ、岩見沢育ち。
自然に携わるモノ、変態そうな奴らは大体友達。
1987年に生まれ、小学生からヨコノリカルチャーを入り口に、自然と触れ合う遊び全般や、音楽、アート、イタズラ、目に入ってくるモノ全ての事に興味を持ち、考えるよりもまず行動の”弾丸人間”…w

過去、
スノーボード、スケートボード、サーフィンと、どれも約20年以上の歳月から、
MTV JAPAN JAM2011優勝や、TOYOTA BIG AIR札幌ドーム日本人予選出場、複数のスノーボードビデオに出演、TV・雑誌等の露出などに留まらず、自身モデルのサーフボードのデザインやスノースクートのサポートも受ける。
約15年前、2006年あたりからは興味・携わりのある事全てを集結し、地元岩見沢市から北海道やスノウ業界を盛り上げるべく、WAYA実行委員会代表を務め、約4年間に渡り各地域のスキー場で”HOKKAIDO WINTER SPORTS FESTIVAL WAYA”を開催。
(現在、休活中。)
この他にも、多数のパーティーイベントの企画・運営も。
(GATE/GOSSIP JAM/i&i/BLUE MOON PARTY/etc…)

今までの経験から、子供達にスノーボードの楽しさを教える為、よこのり少年団のコーチやスノースクート日本大会のMCなども務め、自由気ままでジャンルレスな活動を進行しつつ、
札幌飲食店を間借りし営業をする、ヤドカリ式酒場”HERMIT CLAB”や船舶免許取得により出航した気まぐれ海賊酒場”ヨーホー酒場 buccaneer”の船長も務めた。

近年は、約16年間、札幌から地元岩見沢市に通い続け、北海道は北村をベースに、約30名以上のジャンルレスでユニークなメンバーと共に”未来逆算思考型農業応援団体”TomorrowFarmの団長として、農業全般の応援業を軸に、世の中の様々な問題に立ち向かいながらも、北海道、日本農業の明るい未来を目指し、ネオファマーズの確立を目指す。

3年前からは、"次世代の子供達へのエールとメッセージ"をテーマに、より多角的に感性豊かに農業を感じとって貰うべく、
完全オリジナルローカルマガジンTAG MAGAZINEを発刊。
写真も企画もデザインも全て仲間達と創り築きあげ、50年後を想定した紙質と架け橋への拘り。
ちょっとの無茶を集めて、きっと無理の先を行く世代から世代への橋渡し。
過去と未来を意識し、現在を大切に形にしたものです。
コチラのプロデューサー兼ディレクターもさせて頂いております?

…、
細かく言ったら、まだまだありますが無限なので、この辺りでw
夢は、革命家です!!
以上、夢みる33歳、少し変わった、1人の人間でした✌️See You Tomorrow

 

WAKO Profile.


Tomorrow Farm

北海道遠軽町生まれ。大学卒業後、イギリスのファッションスクールへ進学。帰国後、ファッション雑誌の編集者を経て、現在、札幌を拠点にフリーランスの編集者、ライター、翻訳家、スタイリスト、コーディネーターとして活動。2021年1月、札幌市内に構える一軒家を利用し、さまざまな人との「New Communication(新鮮な交わり)」を標榜とする多目的なスペース「ie」のプレオープン予定。場所としての「ie」と連動しながら発行されるフィジカルメディアである不定期刊行ZINE『ie zine』もプレオープンと同時に創刊予定。

 

Tomorrow Farm


北海道空知地方北村を中心に活動する個性派農業応援集団TomorrowFarm。「未来の農を軸に活動する全ての人達の為に今日何ができるか」をテーマに、農業を軸とした型にはまらない自由なスタイルで活動している。
ダンサー・ラッパー・ソムリエ・フォトグラファー・DJ・彫り師・パティシエ・スノーボーダー・ネイリスト・助産師・エディター・会計士・バンドマンなど、今を生きる超個性派メンバーで構成されたネオ・イノベーション・ファーマーズ(未来逆算思考型農業応援団体)。

 



 






 

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