余市町長・齊藤啓輔氏とシンガーとして活動するMONCAによる対談。【後編】
りんごやさくらんぼといった果実。夏はウニの名産地としても知られ、ワイナリーやウィスキー蒸溜所など、海と山に囲まれた魅力に溢れる余市について齊藤町長が語る。
【前編】はこちら
https://northnavi.jp/interview/596
齊藤町長のプライベートとは?
ご飯は普段家で作ったりするんですか?
基本的に作らないです。コロナ前は外食が多かったんですがね。
今はオートミールを食べています。
何でですか?(笑)
ダイエットですね。(笑)
うそぉ〜!(笑)ダイエットする必要あります?
今は痩せた後なんですよね。体重を23kg落としたんですよ。
ほんとですか!?ダイエットを始めるきっかけは何だったんですか?
5年前ぐらいの北海道に帰ってきたときは今ぐらいの体重だったんですけれども、美味しいものが多過ぎるので食べ過ぎでどんどん太っちゃって、「これはマズいな」ということで。(笑)
今日のランチは茹でたチキンしか食べていないです。あとはブロッコリーとか。
えぇ〜!その生活にしてどのくらいで痩せられたんですか?
半年ぐらいで23kg落としてそこからキープしています。
半年で!
夜は食事しながらワインを飲むので、朝とか昼もしっかり食べてしまうと食べ過ぎになっちゃうんですよね。
なるほど。健康にも気を使っているんですね!
そうですね。私の仕事上、健康でいて何かあったときに正しい判断を下せるような状況を常に整えておかないといけませんから。
齊藤町長ってTikTokとか見るんですか?(笑)
TikTok見ますよ!最近はもう筋トレのTikTokを。
筋トレですか!?(笑)それを見ながら自分も一緒にやるみたいな?
「なるほど、こうやって筋トレするのか」みたいな。(笑)
体重落とすだけだと貧相に痩せてっちゃうので、ちゃんとボディメイクもしないとと思って筋トレもしています。
それはジムとかでやるんじゃなくて家でやられているんですか?
ジムに行ってたんですが今は緊急事態宣言などで行けないので、家でTikTok見ながら腕立て伏せとかスクワットとかやってますね。
筋トレ以外は見ないんですか?
まぁ主に筋トレと、あとは何見てるかなぁ。あとは低糖質の食事...(笑)
めっちゃストイック!(笑)
じゃあ筋トレ、ワイン、仕事の日々なんですね!
そうです。
MONCAさんは食べるのが好きということでしたが、北海道に来て食事とかはどうですか?
最高ですね!
中華はすごい好きなんですけど基本的に油で火を通すので太りますよね。北海道に来てからはいろんな種類の料理があって種類が豊富だなって思います。
中華で一番好きな料理は何ですか?
一番好きなのは古老肉(グーラオロー)っていう東北地方の家庭料理なんですが、酢豚のような甘酸っぱい餡に、衣をつけてカラッと揚げた薄い豚肉を絡めて食べるものがあってめちゃめちゃ美味しいですよ!
たぶん齊藤町長は食べられないですよね?(笑)
揚げてあるものだったら無理かもしれないね!(笑)
揚げ物は普段食べないんですか?
普段今は食べないです!
そのオートミール生活はいつまで続けるんですか?
オートミール生活...(笑)
常に続けていきますけど、夜はちゃんと食べてますよ!
じゃあ食べる時と我慢する時とちゃんと分けてるんですね!
睡眠もあまりとってないのに、いっぱいお仕事してそんな食生活だと心配になっちゃう!(笑)
大丈夫です!でもある程度炭水化物も摂らないと筋肉つかないみたいですからね。
男性は筋肉つけたかったら一回太るって聞いたことあります!
まぁ中華も好きだから結構食べますけどね。よだれ鶏とか。
じゃあ中華の中でも選んで食べてるんですね!
今後の余市について
齊藤町長は海外のいろいろな国に行かれてますが、北海道と景色が似ている国ってありましたか?
北海道と似ているところであれば、アイルランドとかスコットランドとかの方は非常に北海道の景色と似ていますよね。
へぇ〜、そうなんだ。
あと食事で言えば、先程の「noma」の話に繋がりますけれども、フレンチとかイタリアンとかスパニッシュといった地中海方面の国の料理と比べると、ノルウェーとかフィンランドとかデンマークといった北欧の方の料理は「陰と陽」に例えると「陰」の方のニュアンスで、狩猟とか採取とかから始まって塩漬けや燻製にしたりっていう調理法ですよね。それって北海道の食事と似ている部分があって、北海道だったら春は山菜を採りに行ったり、秋になったらきのこを採りに行ったりとか狩猟で得たものを調理したりするじゃないですか?
はい。
そういう食事の繋がりが非常に北欧の方と似ているなと思っていて、その観点から「noma」に余市のワインが入ったっていうのは必然と言いますか、いいニュアンスがあるんじゃないのかなと思いますね。
食事が似ているから共通する部分があるっていうことですね。
余市にあるものでこれから売っていきたいみたいなものってあったりするんですか?
余市で売っていくとするならワイン一択と言いますか、研ぎ澄ませていくのが一番いいと思っていて。結局いろんなことをやっていたらオリジナリティーが無くなるんですよね。オリジナリティーを出していくのであれば、ある一定の分野で一気に突き抜けるしかないと思っていて。
今まで成功している人たちってやはり突き抜けることで成功してますよね。
なるほど。
余市にはその余地があると思います。札幌のような都市から1時間で着くワイン産地ってなかなかないと思うんですよね。ブルゴーニュはパリから結構離れていますし、都市に隣接している葡萄畑が広がるエリアっていうのは非常に強みだと思いますので、そこを押していく。この先人口が減っていっても、きちんと地域を維持していく強みになると考えています。
それではコロナが落ち着いたらまず何をやりたいですか?
やはり今は海外との案件が全部止まってしまっているので、こちらに来ていただいて進めなきゃ行けない話とか、もちろんこちらが海外に行って進めることもありますが、今止まってしまっていることについてやっていきたいと思いますね。
仕事以外の個人的なことに関してはどうですか?
せっかく素晴らしい食材が豊富な余市に住めているので、料理にもチャレンジしてみたいです。昨日はナマコの捌き方をみてました。(笑)
最近よく思い出すのが中国にいた時って、仕事が終わったあとに「ご飯食べに行こ〜!」ってなると、何でもない日だけど家族とか友達が10人ぐらい集まって食事するっていうのが普通だったので、そういうことが恋しくなってきてて。
そうですね。今できないですからね。
今は中国からのインバウンドが無くなってしまいましたが、コロナが明けたらまた戻ってきて欲しいと思っています。中国は大切な隣国ですし、北海道にはいろんな魅力がありますから、多くの人に見にきてもらいたいっていうのはありますね。
そうですね。早く落ち着いて欲しいですね。
今はワクチンの接種を最優先でやっていて、やはりこの社会の混乱を早く落ち着かせるには、いかにワクチンを打つかに懸かっていると思いますので、それを全力でやっています。
早く落ち着いてインバウンドも戻ってきて、かつてのようにみんなで気を使わずに飲んだり話したりできるようになればと思っています。
最後にNORTH NAVIを見ているみなさんに余市のアピールがあればお願いします。
余市は札幌から1時間で着きますので、これからの季節は果実もたくさん採れますし、夏場はウニが獲れてウニを目当てに大勢の方が来てくれます。海や山でとれる美味しいものがたくさんありますし、美味しいワインやウィスキーもある余市ですから、NORTH NAVIを見ている皆さん、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。
余市町長・齊藤啓輔 Profile.
平成16年3月 早稲田大学卒業 平成16年4月 外務省入省 平成17年7月 在ロシア日本国大使館 平成19年7月 在ウズベキスタン日本国大使館 平成21年7月 在ウラジオストク日本国総領事館 平成23年7月 外務省ロシア課 平成26年7月 内閣総理大臣官邸国際広報室 平成28年6月 北海道天塩町副町長 平成30年9月5日 余市町長就任
MONCA Profile.
シンガー
中国大連出身。3歳から札幌で育つ。
16歳の時現在の音楽制作のパートナーでもある林惠佑と出会い音楽に目覚める。
2014年、TOKYO GIRLS COLLECTION(SS)にオープニングアクトシンガーとして出演、秋冬にはメインステージに出演。
2017年ミニアルバム「Unbalance」をリリース。
現在北海道を拠点に音楽活動をしている。
YouTube Channel
【前編】はこちら
https://northnavi.jp/interview/596