イラストレーター・Natsumi Satoとシンガーソングライター・SAKIによる対談||二人が語る仕事とプライベート、そして将来についてのリアルトーク
2020.08.31

2人がコラボした作品・SAKI「イライラ」について

 
saki
SAKI

今回のコラボするきっかけって、なっちゃん(Natsumi Sato)のデザインをインスタで見てコラボさせてもらうことになって。「PELORIN GIRL」って可愛い女の子をテーマに描いてると思うんだけど、可愛い中にある女の子の強い部分とかをポップに表現してるからそこがメッセージ性があってすごくいいなって思って声をかけさせてもらったんだよね!

Natsumi
Natsumi

へぇ〜!そうだったんだ!

saki
SAKI

今回「イライラ」っていう曲でコラボさせてもらって、イメージ通りの作品になったし、今まで作ってきた曲って女の子に向けたポジティブな曲ってあんまりなくて、なっちゃんのデザインがあることでポップさが出ていい作品になったなぁ〜と思って!

Natsumi
Natsumi

SAKIちゃんから連絡もらって、ジャケットのデザインをさせてもらうことになって、楽曲をジャケットのイラストにするっていうことが初めてだったから最初は不安だったけど、SAKIちゃんの曲にすごい共感できたし、SAKIちゃんからデザインだったり色合いのイメージを伝えてくれたからすごいやりやすかったし、パッと思いついた!

saki
SAKI

あの曲に関しては実際にあるものを写真で撮るイメージより、非現実的な絵で表現したいっていうのが曲を作る前からあったからそれでイラストレーターの方を探してて。自然と見つかったのがたまたま同じ北海道にいるなっちゃんですごい縁を感じた!

Natsumi
Natsumi

イラストレーター探すのって大変じゃなかった?

saki
SAKI

これっていうイメージはなかったんだけど、色々探してる中でこれは違うっていうのははっきりしてて、なっちゃんのデザインを見つけたときにイメージにピッタリはまった感じ!

  Sato Natsumi SAKI  

シンガーとイラストレーター、仕事とプライベートを分けにくい職業の二人が感じること

 
Natsumi
Natsumi

私イラストレーター始める前は会社員をやってたから、平日働いて土日は休みで休みの日はほとんど仕事のことは全然考えなくていい状況だったけど、今は起きてから寝るまでいつでも絵が描けちゃうから、しっかり自分で絵を描く日と描かない日を決めないと休めない。

saki
SAKI

自分でスケジュールを決めないとね〜。

Natsumi
Natsumi

思うように自分で決めた通りに進まないことが多いから、結局休もうと思ってた日も描いちゃうとか。自分が好きなことだからそんなに苦じゃないけど、描きたくない日もあるよね。ONとOFFをつけにくいからみんなどうしてるのかなぁ〜って。

   
saki
SAKI

イラストレーターの人って依頼がきて仕事を受けるってことが多いと思うんだけど、自分の好みのものと違う要望がきた時って割り切ってできたりするの?

Natsumi
Natsumi

基本的には私の絵の雰囲気が気に入って依頼してくれるからそういうことはあまりなくて、結構任せてくれることが多いかな。でもたまに具体的に要望があって、私と思うところが違う時なんかは相手の要望も聞きつつ、私のアイディアも提案してお互い納得のいくデザインに最終的に仕上げていく感じだよね。

saki
SAKI

それに関しては苦じゃないの?

Natsumi
Natsumi

うん、あんまり!ちゃんと自分が愛せるなっていう作品を渡せるようにしてる。 SAKIちゃんはどう?

saki
SAKI

基本的には自分の作品を作る感じだし、プライベートとシンガーの活動のギャップを感じるかを考えると正直全然感じてなくて。なっちゃんの今言ってたこととはちょっとずれてくるんだけど、私ってプライベートとアーティストの自分って分けてなくて、どっちも自分なんだよね。今は音楽だけじゃ生活できないからOLをしながら音楽活動してるけど、自分のLIVEに来てくれるお客さんにOL姿を見られても恥じないようにしてて、逆に会社の人に自分のLIVEを見てもらった時には恥ずかしいと思われないようなLIVEをしたいと思うし。リアルな部分で同じ女性に共感できるような作品を作っていきたいなって。自分の中でブレないようにしてるのは歌詞の内容と普段の自分がずれてたら自分に嘘をついている気がするし、そこに関しては気をつけるようにしてる。 なっちゃんはプライベートと仕事は分けずらい?

Natsumi
Natsumi

SNSに更新するためのイラストを描くときは仕事って感じはあまりしないんだけど、頼まれてるものを描くときはあくまでも仕事だから気を引き締めて描いてて、アイディアがパッと浮かぶ時と浮かばない時もあるし、納期が迫ってくると気持ちが焦ってきたりすることはあるかな。 それが会社だったら勤務の時間は決まってるけど、ずっと家で作業してるし、家事とか違うことしててもそのことをずっと寝る前までどこかで考えてて。

saki
SAKI

そういう意味ではプライベートとのON・OFFは難しいよね。

Natsumi
Natsumi

前の仕事だったらやることが明確でゼロから作り上げるってことがあまりなかったけど、今の仕事は全部それだから。

saki
SAKI

なっちゃんもゼロから絵を描くときがあると思うけど、私もゼロの状態から歌詞を書いて1曲を作り上げることで、大変だけど自信がつくよね。

Natsumi
Natsumi

イラストレーター始めたときは何も考えずに好きなものをずっと描いてたけど、結構今はいろんなこと考えちゃってるかも。みんなの反応とか、こうゆうの描いた方が喜ばれるかなぁとか。

saki
SAKI

どっちが正しいかはないんだけどね!多分。 私は逆で最初の時の方が考えてたかも!どういう曲が人にとってポジティブになるかとか。 でも最近は万人受けというよりは特定の人に響くような作品を作るようにしてて、「イライラ」って曲も女子向けだし、なおかつ30歳手前の女性の敏感な時期にフォーカスを当ててるから、今はもしかしたら一番楽しくやれてるのかもしれない。

Natsumi
Natsumi

いろんな絵を描く人がいて、いろんな描き方があって、この感じ取り入れてみたいなぁっていうのはあるけど、それをやっちゃうと自分のイラストじゃなくなっちゃう気がして、できるだけ私の描き方っていうのを自分で決めてやってる。

saki
SAKI

でも、それは見てて感じる! 私ってアートの世界はわからないけど、歌でいえば同じ歌を歌ってもその人の声帯って絶対違うからそれだけで個性が出るじゃん?視覚と聴覚って個性の違いを表す表現方法として全然違うと思うんだよね。声は寄せることはできるけど声帯の波動とかのレベルまでいっちゃうと多分重なる人って兄弟とかそういうレベルの人になっちゃうから。そう考えたときに個性を追ってくっていうところで絵を描くアーティストってすごいなって思う。「このタッチは絶対このイラストレーターじゃん!」ぐらいまで言われるアーティストって、本当に個性を突き詰めて極めた人って感じがする。でもなっちゃんも絶対そういう人だと思うから。

Natsumi
Natsumi

今は「PELORIN GIRL」っていう舌を出した女の子をテーマにやってるからそれがもっと広がっていけばいいなぁって。

  Sato Natsumi SAKI  

将来について

 
Natsumi
Natsumi

イラストレーターになるって決めた時に、いろんなデザインを色々やるんじゃなくて、自分だけの絵を求めてもらえるようなデザイナーになりたくて。今後は個展とかもやってみたくて、大きい絵とかも描いてみたいし、もっといろんな「PELORIN GIRL」ちゃん達を描いてみんなに好きになってもらいたい。今はCDジャケットとかアパレルとのコラボが多いけど、キャラクターにいろんな服を着せて描くのが好きだから、実際にあるブランドの服を「PELORIN GIRL」に着せてそのブランドのプロモーションをするとか。あと最近多くなってきたんだけど、ファッション雑誌の表紙がイラストになっているのをみて、こういうのいいなぁ〜って!

saki
SAKI

なっちゃんはイラストレーターとしての活動をどのくらいまで続けるとかは考えてるの?

Natsumi
Natsumi

やめる気はなくてずっとやりたい! 絵は描けば描くほど技術が上がっていくから。人の絵見てても思う時あるし、このままずっと描いていったら自分がどんな感じになるんだろうっていうのも気になるし。 SAKIちゃんは?

saki
SAKI

5年、10年で世の中の常識って変わっていくじゃん?6年ぐらい前だけど、一般的にまだ副業が認められてない時に30歳ぐらいのタイミングで本格的に音楽を続けるかどうか決めようと思ってたの。でもたったの数年で常識が変わってきてて副業が当たり前になりつつあって。今は自分がもう音楽はやらないって決めるまでずっと続けられると思ってて、音楽だけで生活ができるようになったとしても、そうじゃなかったにしても自分が思うこととか世の中に残していきたいメッセージがある限りはずっと書きつづけるだろうなって思ってるんだよね。

でも、昔と変わったなぁってことがあって、昔は自分がどういう人間でありたいかっていうことを一番の優先順位に考えて将来を考えてたけど、自分の大切な人達が笑顔で暮らせることが大切だなってことに気づいて。親とか自分の大切な人達にもし、音楽やめて普通の生活をしてほしいってことをストレートにみんなに言われたら、音楽をやめるかもしれない。今は大切な人が願う自分でいたいっていうのが答えかも。
Natsumi
Natsumi

じゃあSAKIちゃんが最後までやりたいから続けるとか自分がどうしたいってことじゃなくて、周りの人が願うことを優先するってこと?

saki
SAKI

そうかも!今はもしかしたら。 私の音楽活動の根本的な部分って綺麗事に聞こえるかもしれないけど、誰かのためになってればいいわけ。その曲でなんか助けられたとか、ポジティブになったとか必要とされていることを感じられているうちは続けるけど、誰一人それを求めないっていうことになるとやめるかも。逆に誰か一人でもいる限りは続けるけど。

Natsumi
Natsumi

SAKIちゃんは人のためにっていうのがテーマだね! 私は絵を描く時にそこまで考えたことはないけど、最初は自分の好きなものしか描いてなくて。でも最初は全然信じられなかったけどSNSでDMとかいっぱいもらって、みんなに気に入ってもらえる絵を描いてるんだなぁと思って。だからちょっとでも気持ちが明るくなるような絵をかけたらいいなぁって思う。

saki
SAKI

自分が思っている以上にその人がポジティブに変換してくれたらすごい意味のあることだよね!

   

SAKI Profile.

   シンガーソングライター 出身:北海道室蘭市 ジャンル:R&B/SOUL/POPS   ジャンルを超え幅広い年齢層へ「前向きなメッセージを音楽で届けたい」と活動をしているシンガー・ソングライター。身長145cmと小柄な体からは想像もつかないソウルフルな歌声で、幅広い年齢層から着実に支持を得ている。 インディーズアーティストでありながら、自主制作でmini album「THE NEXT」、1st full album「FEEL LIFE」、2nd full album「FORECAST」をrelease。 2017年,2018年にはそのフルアルバムを引っさげワンマンライブを開催。2017年初のワンマンライブでは、活動拠点札幌のライブハウスではなく、地元室蘭市民会館での開催に挑戦。多くの地元のファンが集まり新聞にも取り上げられるなど話題を呼んだ。 2019.12.16 約一年半振りの新曲SAKI「real intention pro.Michita」をrelease。「今すぐ欲しい feat. Zeebra / Sugar Soul」を生んだプロデューサー "DJ HASEBE"のSpotify playlistにも選ばれ、AbemaTV「クリスマスAbemaMix」 生放送スペシャルでも一人だけ無名のアーティストとして話題を呼んだ。  
 
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?対談のお知らせ? 前作『イライラ』にて、ジャケデザインを描いてくれたイラストレーター @peloringirl ?と対談をさせていただきました!? 私たちインタビューを忘れるくらい、話し込んでいます。(笑)長文でも読んでくれる方は是非(笑)@north_navi のHPよりご覧ください! . 今回の対談場所は、移転後初めてお邪魔した @tilde.1218 ?様 ?‍?『tilde』 住所:札幌市中央区南4条西5丁目 シャンゼリゼビル7F . 店内も店長のチカさんも可愛いし、何よりお料理が最高なので是非! . #interview #対談 #peloringirl #イライラ #northnavi

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Natsumi Sato Profile.

Natsumi Sato   illustrator / graphic designer 徳島県出身 北海道在住 90’s感あふれるポップな色彩で、"舌を出した女の子"がモチーフの「peloringirl」シリーズを発信し、レトロで可愛いガールズイラストが若い世代から指示を集めいてる。 札幌ベルエポック美容専門学校オープンキャンパスのメインビジュアルイラストや、アパレルブランドとのコラボ、シンガーアーティストのジャケットやグッズデザイン、アニメーションMVを手がけるなど幅広く活動中。  
   

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