「KING XMHU」スーパーバイザー・宇治田みのる氏と「ACIDROOM SAPPORO」オーナー・DJ KARIBIZAによる対談||長年に渡りCLUB業界に携わる2人が、現在の札幌のCLUBシーンや今後の展望について語る。

  • 2020/10/5

 

現在の札幌のCLUBシーンについて

宇治田みのる
宇治田

という訳で、まさか札幌で苅部君と対談する事になるとは。(笑)

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

本当ですね。(笑)宜しくお願いします。

宇治田みのる
宇治田

今回は昔のクラブから現代のクラブに至る流れとか色々話して欲しいってことなんだけど、その前に改めましてACID ROOMオープンおめでとうございます!

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

ありがとうございます!いろいろ皆さんにやって頂いて本当に。(笑)

宇治田みのる
宇治田

絶好調みたいじゃないですか?

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

おかげさまで、ありがとうございます!

宇治田みのる
宇治田

結構いろんなアーティスト呼んでるんでしょ?

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

そうですね。そこがやりたくてACID ROOMをやったので、そこをキープ出来るようにやっていくのが僕たちのやっていくべき事なのかなと。

宇治田みのる
宇治田

店も何回かお邪魔したけど雰囲気もとても良いし、DJブースも広くて紹介してくれたPA、照明さんもしっかりしていて。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

うちの店で週末だけ入ってるVJがいるんですけど、ゲストが入るときは映像もプロの方に来て頂いて。それは今、CLUB文化として音と映像は必要なものじゃないですか?あって当然というか、そのクオリティーを上げていって札幌の方にもわかって頂ければと思います。

宇治田みのる
宇治田

東京と札幌のCLUBの違いを考えたときに、札幌ってクオリティが高いんだよね。本当昔から、ディスコの時代からそうなんだけど。苅部君は何年ぐらい前からDJやってるんだっけ?

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

えーと、最初は…、ディスコとカラオケがあるようなところで。
それこそ年齢的な事はあまり言えないんですけど。

宇治田みのる
宇治田

もう時効でしょ?

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

そうですね。16才からです。(笑)
年数だけで言ったら僕も30年になりますね。

宇治田みのる
宇治田

30年やってるんだね~。昔から札幌ってなんか音楽・CLUBが強いイメージがあるんだけど、一応今日のテーマは「CLUBの昔の話」と「札幌と東京の違い」ということで。僕から言わせると札幌はクオリティーが高いので、なんだったら東京の方がダサいCLUB結構多いんじゃないかなとも思うんだけど。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

いやいや。(笑)歪みがおきますよ。(笑)

宇治田みのる
宇治田

でもさ、実際北海道からでているアーティストとかDJとかすごい多いじゃないですか?実際僕と一緒の事務所にいたPKGのDJ NABEとかもそうですし、もっと古くで言ったらDJ HEYTAとかは東京で本当に1つのカルチャーを作ったDJなんで。ディスコ時代から考えると本当いっぱいいるよね。北海道、札幌という土壌で音楽、CLUBシーンが盛り上がる理由について、北海道で生まれ育った苅部君はどう感じる?

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

初めてCLUBというところに行ったのが今のPrecious Hallの前身のお店で、そのときには大先輩達が第一線でやっていて、その時のクオリティーがもうすでに僕が遊びに行ってたときには出来上がっていた状態で。僕らもTHA BLUE HARBのBOSSとかも遊びに行ってましたし。
ただ最初はアンダーグラウンドという音楽が全く分からなかったんですけど、先輩方に教えて頂きながらどんどんのめり込んでいって。先輩が後輩を育てるというのがちゃんと出来ていたと思いますね、札幌は。もう少し厳しかったですし、それは全国共通だと思うんですけど。

宇治田みのる
宇治田

それはわかる。確かにそうだね。
良くも悪くも東京というのは日本中からいろんな人が集まってくるから急にポッと出てくる人もいるんですよ。だけど札幌って、僕もKING XMHUのコンサルティングやるようになり定期的に札幌来るようになって思うのは縦がビシっとしてるよね。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

そうですね。

宇治田みのる
宇治田

今でもそういうのってあるじゃない?HOMIEの強さというか。それはHIP HOPでもそうだし、HOUSEとかアンダーグラウンドも含めてなんだけど、縦がしっかり出来てるよね。
そういう意味では東京のCLUBっていうのは、本当に東京生まれの人って実はそんなにいないんですよ。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

確かに。

宇治田みのる
宇治田

経営してる人たちも東京出身じゃない人が多かったりとかもするんで、昔のディスコ時代は本当に音楽が好きで、「じゃあディスコをやってみよう」という人が多かったんですけど、今の東京のCLUBはビジネスになるっていうのが先で、お金儲けの手段になっている。一番最初に音楽が好きだとか、人が集える場所があったらいいなぁというのがあってのお金儲けだったらすごく良いんだけど。それこそキャバクラで儲けた人がCLUB出しちゃったりとか。やっている事がちょっと品がなかったりとか。
東京だからすごいとかじゃなくて、以外に東京だからダサいCLUBが多いのも事実だと思うよ。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

(笑)

宇治田みのる
宇治田

そういう意味では北海道の方が全然クオリティーは高いと思うよ。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

確かにそうかもしれないですね。芯がしっかりしてるというか。
札幌は元々音楽が先にあって、お店やってる人というか。お金儲けよりもまず音っていう人が多い気がします。

 

acid room KING XMHU 宇治田みのる

 

宇治田みのる
宇治田

ACID ROOMはなんで復活させてみようと思ったの?

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

もともと僕の先輩がやっていたCLUBなんですけど、コロナの影響で事業縮小という形になって、違う店舗を出して小さい方のCLUBを閉めますってなった時に、もう箱も出来上がっていてお客様もついてたのでそこでやってみようと。
今の札幌のCLUBの状況って、大箱が入口としてあって、出口になるCLUBがなかなかないじゃないですか?本当にアンダーグラウンド1本筋でやってるCLUBばかりなので。例えばKING XMHUさんからいきなりアンダーグラウンドなCLUBにいきますかって言われたら多分行かないと思うんですよね。だからその中間地点として一般の人でも入っていきやすい「CLUBってこういうものですよ」っていう場所をずっと作りたくて。
大箱のCLUBでやっているVIP営業でシャンパン開けてっていうこともお店を維持していくためには必要なことだと思いますけど、僕達がやりたいのは音楽で。DJだったりラッパーだったりが音楽を奏でてダンスするっていう基本中の基本のことが今崩れつつあるから、そこを一回軌道修正したいっていうのもあってCLUBを出したというか。

宇治田みのる
宇治田

KING XMHUは大箱なんで、俗に言う「エンターテイメント性」を持ったことを色々取り入れてやっているんだけれども…。
僕ね、こんなこと言ったら怒られちゃうんだけど、なんでKING XMHUのコンサルをやるようになったかというと、初めて来た時にびっくりしたのね。DJがしっかり繋ぎをしていないとか、ずっとしゃべっているとかそういう感じだったので。確かに人は入っていて盛り上がってはいるんだけど、基本的にCLUBっていうのは三角形で考えた時に、北海道だったらまずは頂点のオピニオンリーダーみたいな人達に認めてもらえるようのことをやっていく。そして、それがだんだん広がっていって最終的には一般層に広がっていくっていう、そのぐらいのクオリティーのことをやっていかなくちゃいけないんじゃないかということで僕が入ったのね。で、照明も音響システムも全部変えて、DJのスタイルもずいぶん変わったと思うんだけど。
KING XMHUのオープンした頃にゲストで呼んでもらって「FINE NIGHT」もやらせてもらったんだけど、そういう縁もあったんで、とにかくかっこいいことをやりつつも、エンターテイメント性を持つっていう一般大衆に向けるようなこともちゃんとやらなくちゃいけないっていうところのせめぎ合いなんだよね。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

そうですね。もちろんです。

宇治田みのる
宇治田

苅部君で言ったら30年。僕で言ったらもうすぐ40年ぐらいこの業界にいるんだけど、やっぱり音楽が大前提。音楽が一番にあって、お酒があって、女の子がいて、VIPもいてっていう。音楽っていう部分が他より少し出てないとナイトクラブの意味がなくなっちゃうんだよね。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

成り立たなくなっちゃうんですよね。

宇治田みのる
宇治田

だったらキャバクラ行けばいいじゃんってなっちゃうんで。さっきも言ったようにCLUBを経験したことがない人、音楽が好きじゃないのにビジネスでCLUBを始めたって人も日本全国で結構あって、そういうところはハゲ散らかしたことやってるよね。(笑)でも、そういうCLUBっていうのは実際東京でも淘汰されてて、正直言ってお客さんもあまり入ってないんですよ。じゃあそういうところはお客さん呼ぶためにどうするかって言ったらお笑い芸人をゲストで呼んだりするんですけど。僕がよく言うのは「お笑い芸人をゲストで呼ぶCLUBは終わってるCLUBだからね」って言ってて。お笑い芸人はテレビとか劇場で見ればいい話で、ブレイクしてるお笑い芸人を呼んだらその日はミーハーなファンがくるのかもしれないけど、それはCLUBが好きで来ている訳ではなくてその芸人を見にきているだけだから、次またくるかって言うとこないんですよ。
KING XMHUはお客さんがしっかり入ってるCLUBだからそんなことやる必要はない。周年とかお祝い事の時はいいのかもしれないけどとはいつも言ってるの。
「東京のCLUBってどうなんですか?」ってよく聞かれるんだけど、あなた達がやっている北海道だったり、九州だったり大阪だったり、かっこいいことやってるところはやってるんで、そういうところの方がちゃんとしてるところはいっぱいあるよっていうのはよく言うんですよね。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

間違いないと思います。

宇治田みのる
宇治田

長年やってきて思うけど、DJもPCでできるようになってDJの人口が増えたのは確かにいいことなんだけど、誰でも曲はゲットできるようになっちゃったし、どこから出てきたのかわからないようなDJも結構いるし、なんかちょっと荒れてきてるよね。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

それが時代の流れって言ってしまえばそれまでなんですけど、でもそうじゃないでしょっていう部分もとっておかないとダメだと思うので。年々ちゃんと下に伝えるDJがいなくなってきたって言ったらいいのかな?そこは自分達にも責任はあるのかなとは思いますけど。
札幌はHIP HOP・REGGAEのチームはちゃんと縦ができてると思うんですけど、僕達がやっているHOUSEとかTECHNOっていう四つ打ちをやっている人に関しては、僕らより上の世代は別として、下の世代はちゃんとできていないっていうのが現状としてあって。札幌って昔から「四つ打ちの街」というか「ヒット曲をだす街」っていう感じだったのがどんどん変わりつつあって、僕達が教えきれなかったっていうのもあると思うんですけど。

宇治田みのる
宇治田

でもこれ難しいのが、我々がDJ始めた時とかCLUBに行き始めた時っていうのは、本当にDJブースっていうのは神聖な場所で、襟を正してDJをするぐらいの気持ちでみんなやってたと思うのね。で、恐い先輩がいて時には愛のムチもいただきながらっていう時代で、苅部君もそこを通ってきたと思うんだけど。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

そうですね。

宇治田みのる
宇治田

今の時代は会社とかもそうだけどコンプライアンス的に厳しいじゃないですか?だから昔のような職人的なノリで言いずらくなってる部分もあるよね。あとはコンピューターでDJできるようになって教える機会も減ってるのかな?DJスクールっていうのもあってそこである程度学んできている子もいて、現場での先輩だったり師匠を持たない人も増えてきた。それがさっき言った東京で言うところの「どこから出てきたのかわからないDJ」がメインフロアのいい時間にいきなりDJやってるみたいなことも実際あるよね。
DJ機材も発達して便利になってきていて教える機会っていうのが減ってはいるけど、自分達が経験してきたいい事も悪い事も、ディスコ時代の先輩から教わってきた事もそうだし、自分が影響受けてきたことをなんとか下に伝えていこうってやってはいるんだけどね。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

イベントのDJっていうのが多くなってきて、箱付きのDJって今ほぼないじゃないですか?札幌はKING XMHUさんぐらいだと思うんですよね。でも、その強みって毎日現場にいて、現場の生のお客さんに対してDJすることで、お客さんの反応もわかるし自分これ何の選曲が悪かったかとかダイレクトに伝わってくると思うんですよね。でも今の子達って、箱が少ないからしょうがないのかもしれないですけど、イベントやりますってなった時に、自分のDJをやる1時間前に入ります。 → DJが終わりました。 → 時間なんで帰ります。みたいなのが普通になっちゃってて、それが。僕の中では考えられないですけど。だったら最初からDJやるなよって思っちゃうんですよね。でもまたそれを言っちゃうと…、やっぱり嫌われたくないじゃないですか。(笑)

宇治田みのる
宇治田

(笑)

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

だからあんまり言わないですけど、でもDJが伸びない理由の一つとしてそれがあると思うんですよね。あとは例えば、DJ時間が1人30分で20人ぐらいいて、次のDJが前のDJとまた同じ曲をかけたりとか。あとはお店オープンしたと同時にBPM128ぐらいのEDMかけてみたりとか、そういうのが普通にあるわけじゃないですか。今はだいぶ少なくなってきたとは思いますけど。PCでDJするようになってDJが一気に増えてきた時って、「そのDJはお客さん呼ぶからいきなりメインフロアでDJさせましょう」っていうのが2、3年前にあったと思うんですけど、そういう流れがぶっ壊したのもあると思いますし。今回コロナの影響で一旦お店もできなくなって、みんな気づいたこともいっぱいあると思うんですよ。お店があってのDJだし、もちろんDJあっての箱ではあるんですけど、「俺様が、俺様が」ってDJしてた人達はたぶん仕事なくなると思いますしね。

 

acid room KING XMHU 宇治田みのる

 

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

普通の人からしたらCLUB・ディスコって悪じゃないですか?この状況でそんなとこ遊びに行ってるやつ信じられないみたいな。実際僕もコロナ禍のど真ん中にCLUBオープンさせて、いろんな人に批判ももらいましたし。でも、みんなでお店閉めて3密にならなかったらコロナはなくなるんですかってところで、絶対になくならないじゃないですか?

宇治田みのる
宇治田

別に国からの自粛要請も解けてた時だからね。とやかく言われる筋合いはないんだけどね。もちろんコロナの安全対策はきちんとやっての話だけど。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

やっぱり時代的に難しくなってきてるなってことは思いますね。

宇治田みのる
宇治田

別に僕は専門家じゃないからあれだけど。今回は新型のコロナウィルスで誰も免疫を持っていないしワクチンもないから世界中が大変なことになっているけど、そのうちワクチンもできて治療薬もできるでしょう。そしたらCLUBはね、鬼のようにV字回復をすると思うんだよね。で、ここで僕が思っていることがあって、今ここで店側も、そしてDJの意識も、あと遊びに来るお客さんももうちょっとこのタイミングで変わってもらいたいと思ってて。っていうのは、実際によくあるんだけど、僕がDJ終わって次のDJに変わって、2曲目か3曲目でさっき僕がかけてた曲をまたすぐかけるっていう、信じられないことがあるんですよ。(笑)そして、お客さんもお客さんでまたそれでも盛り上がっちゃうっていうクオリティーの悪さっていうのもあるんですよ。特に東京はね。そういう意味ではDJもお店側もお客さんに寄せすぎないようにしていかないといけないっていうか。
僕が思ってるDJの仕事っていうのは、例えばHIP HOPの好きな人にでも「HOUSEでこんな気持ちいい曲あるんだよ」とか、TECHNOが好きな人に「REGGAEでこんないい曲あるんだよ」とか、いろんな曲を教えていくことがDJの基本的なするべきことだと思っているので。ただ最近のCLUBをみていると、いかに盛り上げるか、誰が盛り上がったか大賞みたいな感じになっていて、「みんなでブチ上げましょう〜!」みたいな感じになっているよね。でもそうじゃなくて、コロナが収束してお客さんが戻ってきてCLUBがV字回復するタイミングで、新たな日本のDJのスタイルだったり、お店側も変わっていかないといけないと思う。

宇治田みのる
宇治田

昔はさ、ディスコの時代からCLUBの時代になって「ゲスト」っていうのができて、当時「ゲスト」でCLUBに入場するのはモデルかタレントか業界人だったんだけど、今のCLUBはコンビニ行く時の様な服装できてる様な人まできてて、それを受け入れちゃうお店があったりして、そういうところの意識なんかも変えていかないといけないんだよね。営業する側もね。じゃないとこれから日本のCLUBシーンはさ、オリンピックもあって、もしカジノ法案も通れば、カジノとナイトクラブって一つのセットだから。そうすると海外からの観光客が増えてCLUBシーンはもっと盛り上がると思うよ。その時に海外のお客さんに「日本はなんでこんな変なCLUBばっかりなんだ?」とか言われたら癪(しゃく)じゃん?(笑)だからコロナのワクチンができてCLUBがV字回復した時に、僕は日本中のCLUBを経営してる側の人達もDJも、本当にクオリティーを上げてもらいたいし、客商売だからお客さんに寄せるのはいいんだけど寄せすぎないでもらいたい。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

そうですね。ちゃんとメリハリがあるべきだと僕は思いますね。

宇治田みのる
宇治田

そういう意味では札幌って意外にバランスがいいのかなぁって思ってて。もちろん東京とは住んでる人口も違うんだろうけど、でも札幌って観光地であって、地元の人達も音楽が好きでクラブミュージックが好きでいろんなジャンルの人達がCLUBにいっぱいいて、週末・平日問わず遊びにきているBOOTYみたいなところもあれば、KING XMHUもあれば、テクノとかハウスのイベントをやっているACID ROOMみたいなのもあったり、ディスコ系の箱もあったり、いろんなのがあるけど東京ほどたくさんないじゃない?でも観光地だから世界中から人がくるじゃないですか。それでCLUBが成り立ってるっていう場所だから、そういう意味では札幌の方がコントロールしやすいんじゃないかなって思うんですよ。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

確かにそうですね。

宇治田みのる
宇治田

例えば、苅部君みたいな人が「札幌CLUB協会」みたいなみたいなものを作ってもらってさ、そこで「CLUBをこういう風にしていきましょう!」とか、みんなが意識していくことをやっていけばもっともっとクオリティーが上がっていくんじゃないかなぁって思うんだよね。
KING XMHUあたりは確かに若いお客さんが多いんだけど、でもそこを若い子に寄せすぎないようにして「こういう曲も覚えてね」みたいなことをしていけば、CLUBシーンはコロナの収束と合わせてすごいV字回復してくると思うよ。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

そのV字回復するときにこっち(経営)側がどれだけ体力あるかってことになってくるんで、そこはきっちり今の営業もしながら上げていかないとダメじゃないですか?今の状態がなくなっちゃったら本末転倒になっちゃうんで。

宇治田みのる
宇治田

カルチャーが消えちゃうってことになるからね。これは消すわけにはいかないよね。
でも、コロナに関しては世界中の人がくらった誰も経験のしたことのないことなんで。実際に渋谷あたりでも結構閉店しちゃったところもあるっていう現状で、今までお金の部分も含めて温存していたところはなんとか回してるってところだよね。

今後の札幌のCLUBシーンについて

宇治田みのる
宇治田

今後コロナが収束してCLUBにお客さんがいっぱい戻ってきた時に、札幌HOMIEの苅部君は札幌のCLUBシーンがどうなっていくと思う?そしてどうしていきたい?

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

基本的なところは変わらないと思うんですけど、コロナ禍でやった配信とかはどこのCLUBも続けていくべきだと思うし、それを世界に配信してそこから増えてくるお客さんもいっぱい出てくると思うんですよ。インバウンドも戻ってくるっていうことを仮定した上で、配信っていうのは時代に欠かせないものになっているので。
あとは、今これだけのネット社会で、僕がみている中ですごく遅いというか。これは全国的にだと思うんですけど、オンタイムですごいいい曲がたくさん出ているのに昔の曲かけすぎというか。

宇治田みのる
宇治田

うん。(笑)

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

もちろん全部の流れがあってクラシックをかけるのはすごいいいことだと思いますし、みんなに教えるっていう意味でも。ただ、僕たちDJってお客さんを踊らせるのは前提なんですけど、ジャンルまったく関係なしで最新のものを常にアップデートして教えていくのがDJだと思っていて、その部分を今自分たちでやっているお店のDJ達にもちゃんと伝えて作り上げていきたいと思っていますね。

宇治田みのる
宇治田

札幌のDJの教育をしっかりしてってことだね。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

教育というとおこがましくなっちゃうんですけど、やっぱりやる気のある人とやりたいっていうのがあるんで、そこは先輩だろうが後輩だろうが関係ないと思うんですよ。本当にちゃんと先を見据えてやっている人達を応援したいなって思ってて。実際僕もまぁまぁ歳ですけどやっぱり現場はやりたいし、自分も時代に置いていかれないようにやりつつ、ちゃんとお店を育てていきたいなぁっていうのがあるんで。
みんなそれぞれCLUBの色があるんで、それを単純に楽しめるクオリティーにしたいですよね。

宇治田みのる
宇治田

小箱じゃないとできないことって実はたくさんあるよね。そういう意味では楽しみになりそうじゃない?
俺はね、さっきも言ったんだけど、カジノ法案が通って海外から観光客がいっぱいきた時に、海外の人が来ても恥ずかしくないCLUBを東京でやって、それを最後の仕事にして引退したいなぁと思ってね。(笑)

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

いやいや、引退はまだやめてください!(笑)

宇治田みのる
宇治田

歳も歳なんで。(笑)
でもジャンルは関係なくリリックのある曲だったらリリックをちゃんとわかってかけてもらいたいよね。CLUBでHIP HOPの「ゲトー」な曲かけた後に、「I LOVE YOU」みたいな曲かけられても、何かけてんだってなっちゃうしね。
一例だけど随分前の話で、ある若い子をDJでLAに連れて行ったんだけど、その子はSNOOP DOGGが大好きでず〜っとギャングスタラップばっかりかけてたらお客さん全部いなくなって。そういうことなんだよね。そういうのをかけりゃいいんじゃなくて、ちゃんとそういうのを理解してDJするできるくらいのDJが増えてほしいっていうのと、外国人の観光客がきた時に恥ずかしくないCLUBを最後に作りたいよね。そうしなくちゃいけないよね、きっと。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

そう思います。今なんて携帯でググれば歌詞なんて出てきますし、ニュアンスは大体わかりますよね。

宇治田みのる
宇治田

ネイティブに英語を喋れるようになれとまでは言わないけど、DJだったらそのぐらいはわかってかけてほしいなって思うよね。ひょっとしたらこの記事を見た人は「うっせ〜な、このクソジジイ」って思うかもしれないけど…。(笑)

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

思うでしょうね。(笑)

宇治田みのる
宇治田

でも、私達は生意気も言いますけど間違ったことは言いませんから。(笑)
自分たちで機材買ってとか、自分でスクール通ってとか、なかなか業界の先輩達と関わらない子達もいるのかもしれないけど、こういう先輩達の言うことも聞いてみると絶対肥やしになると思うんだよね。

DJ KARIBIZA
DJ KARIBIZA

まぁ僕達が全てっていう訳ではなくて、いろんな先輩達がいる中でそのいい所を取ればいいと思うので。

宇治田みのる
宇治田

悪い先輩もいっぱいいるんでね!(笑)
少なからず我々はまともな方だと思いますので皆さんひとつよろしくお願いします。(笑)

 

acid room KING XMHU 宇治田みのる

 

宇治田みのる Profile.

宇治田みのる

18歳の時、DJとして活動を開始。19歳の頃から海外のクラブシーンを勉強するため、定期的に渡米。N.Y、L.Aと多くのNET WORKを作り、日本国内への海外のDJのブッキングや海外アーティストのライブをプロデュースをする。その後、数多くのイベントや店舗のプロデュースを手がけ、1991年9月六本木にクラブ『エロス』をオープンさせる。閉店まで 『TOKYO NO.1 NIGHT CLUB』として日本のクラブシーンを引っ張り、ストリートカルチャーのトレンドリーダーとしても常に注目される人気あるDJと言われる。また、「エロス」 閉店後もクラブDJにとどまらず、スポーツイベントのMCをはじめ、テレビ番組へのレギュラー出演、ドラマ出演、ラジオレギュラーパーソナリティー、雑誌の連載等のあらゆるメディアに起用されている。

ファッション分野では、オリジナルストリートカジュアルブランド『SOUL』をプロデュース。又、スポーツの分野においては、 数多くのサーフィン大会の総合司会を務めサーフィン業界における認識度も非常に高く、海の男としてもカリスマ的人気を誇っている。そして、資生堂『シーブリーズ』のブランドオーガナイザーや、西麻布「CLUB XROSS」をオープンし、毎週末1,000人近くの客を動員し、地位を不動のものとした。

CLUB XROSS閉店後、麻布十番「DIX LOUNGE」をプロデュース。また、POKKAコーヒーとサーフィンをコラボレーションしたPRプロデュース、時計ブランド’NAUTICA’のPRプロデュース、DISCOカルチャーに魅了された大人達に大人気のTV番組’Disco Train’(MX TV)にも定期的に出演している。そして、イベントを通じて東日本大震災で被災した海にボランティア活動を行う等、社会貢献活動にも積極的に参加している。2012年「ColoR.-tokyo night café-」(麻布十番)のレジデントDJ、2016年に六本木にオープンしたDIA TOKYOのレジデントDJとして、2017年より札幌キングムー、渋谷atom TOKYOのレギュラーも務め、毎週末1,000人近くのクラウドを盛り上げており、今もなお、海とクラブに貢献し続けている。

 

 

DJ KARIBIZA Profile.

DJ KARIBIZA

北海道江別市出身。1991年からDJを始める。
DJ / EVENT ORGANIZER / COMPOSER / CLUB OWNER として地元北海道では抜群の地名度を誇り、拠点である札幌においては、CLUB業界の重鎮的存在となった。

幼少期より父親の影響で洋楽に触れ、ごく自然にCLUB MUSICと出会う。
若くしてBLACK MUSICのDJとしてキャリアをスタート。
19歳で知ったHOUSE MUSICに衝撃を受け、DJの才能を開花すると共に、脚光を浴びるようになる。

その後、札幌の名だたるDISCOやCLUBで活躍し、Frankie KnucklesやDavid Morales、Roger Aceなど、数々のGUEST DJのサポートを勤めあげた。

近年は東京を代表するベニュー「WOMB」の歴史あるPARTY「SESSION」のゲスト出演など、全国各地にその活躍の場を広げ、Mark Knight、Chus+CeballosやCopyright、Eric Kupperなど、ワールドクラスDJとの共演も多く、世界最先端のトレンドをいち早く取り込みながら、進化の歩みを止めていない。

豊富な現場経験から湧き出る存在感と、フロアの繊細な空気を読み取り、純粋なHOUSE MUSICから、TECH HOUSE そしてTECHNOまで、的確な選曲で生み出されるKARIBIZA GROOVEは、唯一無二と言っていい。

また、DJの枠に留まらず、EVENT ORGANIZERとして、多くのSPECIAL PARTYを主催。
中でも、ACIDROOM SAPPOROで開催中の「Chord」は、国内外の偉大なアーティストをゲストに、自身が積み上げてきた全てを惜しみなく披露して、多くのオーディエンスから絶大な支持を受けている。

そして2020年、長きに渡り札幌のCLUB MUSIC SCENEを牽引し、魅了してきた老舗のCLUBである「ACIDROOM SAPPORO」の新OWNERとして就任した。

 

 





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