ほんとうのピノッキオ
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公開日2021.11.20(Sat)
シアターキノ
監督
マッテオ・ガローネ
脚本
マッテオ・ガローネ、マッシモ・チェッケリーニ
出演
フェデリコ・エラピ、ロベルト・ベニーニ、ジジ・プロイエッティ、ロッコ・パパレオ、マッシモ・チェッケリーニ、マリーヌ・ヴァクト

イントロダクション

1883年にイタリアで出版されたカルロ・コッローディの「ピノッキオの冒険」は、100年以上にわたって世界中で読み継がれてきた超ロングセラー児童文学である。しかし木製の人形キャラクターであるピノッキオについて、誰もが思い浮かべるのは"嘘をつくと鼻が伸びる"という有名なエピソードであり、その実像を知る人は少ない。

そんな知られざる"ほんとうのピノッキオ"の映画化を実現させたのは、カンヌ国際映画祭コンペティション部門の常連であり、『ゴモラ』『リアリティー』の2作品でグランプリを受賞したイタリアの鬼才マッテオ・ガローネ。本国イタリアでは、同国のアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で15部門にノミネート(うち5部門受賞)、さらにはアメリカのアカデミー賞®でも2部門ノミネート(衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞)を果たすなど、斬新かつアーティスティックな映像美が絶賛を博している。

ピノッキオとジェペットの親子愛を体現するのは、ガローネ監督に見出された名子役のフェデリコ・エラピと『ライフ・イズ・ ビューティフル』でおなじみのロベルト・ベニーニ。まさに大人のためのおとぎ話と呼ぶにふさわしい、神秘的で驚きに満ちたダークファンタジーがここに誕生した。

ストーリー

丘の上の村で暮らす孤独な木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)が、1本の丸太から男の子の人形をこしらえる。するとジェペットが丹精を込めたその人形は、命を吹き込まれたかのように「パパ」としゃべり出した。

ピノッキオはジェペットの手に負えないほどやんちゃだった。学校への初登校日には、なけなしの上着との交換で教科書を手に入れたジェペットの親心を知らず、村にやってきた旅回りの一座の人形劇に夢中になってしまう。一座を率いる親方(ジジ・プロイエッティ)に捕まったピノッキオは、薪代わりに燃やされそうになるが、親方は、ピノッキオの貧しい身の上に同情し、金貨5枚を与えて解放してくれた。ジェペットが待つ丘の上の村をめざすピノッキオだったが、その道中、強盗に成りすましたネコとキツネに襲われ木に吊し上げられて気を失ってしまう。ピノッキオの危ういところを救ってくれたのは、森のお屋敷に住む、ターコイズブルーの髪を持つ不思議な力を備えた妖精だった。ピノッキオは妖精に「どうしたら大人になれるの?一生、人形のままはイヤだ」と訴え、心を入れ替えて立派な人形になることを誓う。

かくして学校に通い始め、大嫌いな勉強に励むピノッキオだったが、悪友から"世界一魅力的なおもちゃの国"に誘われ、妖精との約束を破ってしまう。はたしてピノッキオは愛するジェペットと再会し、人間の子どもになるという願いを叶えることができるのだろうか...。

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